サクっち!なにしてるの?
ちょっと短い物語を書こうかと…そんな気分?
サクっちいつもバトル系の妄想に走るからさぁ!
私がお題出す!!!
お題?
恋愛小説を書きなさい!サクっち!
なんでだよ!経験ないのに書けるか!
やってみないとわからないでしょ!大丈夫!イケルイケル!
わかったよ…やりゃいいんだろ?
登場人物は…女の子はカナでいいかな…
なになに?サクっちの初恋相手の名前?
残念ながら違う!伊里野加奈が思い浮かんだだけだ!
他の小説からなの?
カタカナにすりゃわからん!
というわけで男は自動的に直之だな!漢字を変えとくかww
うし!やってみるか!
俺が今座っているのはカナという女子の部屋にあるベッドの上であり、あたりを見回して部屋を観察しているわけだが、全体的に白っぽい部屋という印象があり、整理整頓がきちんとされている。あまり女の子の部屋を想像したことがない為女の子っぽい部屋と言えるかはよくわからない、普通じゃないか?
そして部屋にいるのは俺一人だ。それにしてもさっきから実にいい匂いが漂ってくる。
一応言っておくが彼女がいない間に部屋に匂いを嗅ぎ回っているわけではない。違う部屋から香ばしい匂いが漂ってくるのだ。
やっぱこういうシチュエーションになった経緯を書いたほうがいいな。
うむ、その方がみんなもわかりやすいだろう。
時は放課後である。後ろの席に座っている女子(その女子がカナ)に肩を叩かれ話し掛けられた。
「ねぇ、ナオくん!今日私の家に寄っていかない?」
申し遅れたが俺の名前は直行といいナオと呼ばれている。
「いいけど、どうした?」
「いつも勉強教えてくれる御礼にクッキーを焼きたいの!食べてくれる?」
「もちろんオッケー、クッキー大好きなのよ!俺の家に寄って着替えてからでいいか?」
「そのまま来なよ、私の家どこかわからないでしょ?」
「そうだな、まあ別にこの格好のままでいいか。うちの前で着替え待たせるのも嫌だし、待ち合わせも面倒だからな。」
行動に制限が生じるため本当は制服のまま出かけたくなかったのだが、彼女の家からの帰りにどこかへより道する予定もないので了解した。
「そういう事~」
さぁ、いくぞぉ~と彼女は笑いながら教室を出たのだった。
帰り道ではクッキーの作り方を教えてもらったのだが、自分から聞いといて悪いけどあまり理解できなかった。俺は料理が苦手なのでね。じゃあ聞くなよって事になるが、あるだろそんなノリというか。「クッキー作るんだ~」「へぇ~どうつくるんだ?」みたいなやつだな。
簡単にまとめると、やわらかくなったバターに塩を加えクリーム状にする。砂糖をかき混ぜながら加えて卵黄を加えやはりかき混ぜる。薄力粉を加え馴染むようにまとめる。生地を180度のオーブンで約13分焼く、という事らしい。
バター、塩、砂糖、卵黄、薄力粉を混ぜながら加えてまとめてから一口大に分けて焼くんだろ?理解してるじゃん。進歩進歩!まあ薄力粉がわからないけどな。
そんなこんなでカナの家に到着したわけだ。彼女の家はマンションの9階にあるわけなのだが、これでわかってくれたかな?
さて、その間適当に漫画を読んで(ちゃんと許可はもらってるぞ)時間をいくつか潰すと彼女が戻ってきた。
「おまたせ~、うまくいったうまくいった。」
お皿を持って笑顔で戻ってくる。けっこう量多くないか?
「ナオくんなら食べる。女の子を悲しませるような事しないもんね?」
「カナ、おまえはなんて事をいいやがる…プレッシャーを与えてるのか?」
「まったくそんな事はないのですよ。」
結果から言うと完食はできた。クッキーは美味しかった、かなりね。人にクッキー焼いてもらうのは始めての経験だったからというのもあるのだろうか。
「さて、そろそろ本題に入ろう。」
突然彼女が言い出した。
「本題?クッキーじゃなくて他に本題があるのか?」
彼女は笑いながら言う。
「もう、クッキーだけで家に呼ばないよ~」
そして彼女は近づいてきた。なにするんだ?と言おうとしたとき彼女は右の人差し指を自分の唇にあてた。静かに?そういう意味でしか俺には取れない。
そしてその後僕の耳を塞いできた。次は目を閉じればいいのか?言わざる聞かざる見ざるってやつでしょうか?
そうすると本当に目を閉じて顔を近づけ…ああ、キスか。空気を読めない自分が恥ずかしいです。
するとキスにしても様子がおかしい。頭の中で変な音が聞こえる。頭がえぐられる気分だ。キスしてるのはいいのだが相手の舌が自分の脳に突き刺さる感じ、わかるだろうか。
今まで感じた事ない感覚に恐怖を覚えた。
「うわぁ、やめろ洗脳か?」
逃げようとしたがいつの間にか右手に手錠がはまっていた。さすがに恐怖とかいうレベルじゃない。
そして彼女が出したのは。
注射器?
「それ…なんだよ!」
「中身?わかってるんでしょ?流れからして。」
笑顔で俺に近づいて右腕に当てた
「わかるかぁ!やめろぉぉ~」
彼女は手にもっていたものを俺の腕に刺した。急いで彼女を突き飛ばすとゴンッと激しい音がして彼女は動かなくなった。
あれ?もしかして…殺してないよな?
そしてだんだん薬が回って来た。体が熱い。気が狂いそうだ。助けを求め彼女の玄関から出て塀から外を見ると下の方に人がいた。
「ハァハァ…助けてくれぇ」
だが声が出ないため全然聞こえてなさそうだった。さらに塀から身を乗り出す。でも変わらない。正直もう下まで降りる元気がなかった。
もう立てない。腕で体を支えられない。身体に力が入らない。
そして腕がカクンと折れた。塀から身を乗り出し腕で体を支えていた俺は前に倒れこんだ。
落ちた。
この高さから落ちたら死ぬだろうな。
それが最後に考えた言葉だった。
死ねばいいと思うよ( -д-);y=ー ( ゚д゚)・∵. ターン
いて~よなんでだよ!
どこが恋愛なの?
恋愛小説にDキスを洗脳と間違えるアホキャラを登場させるな!
というか最後ひぐらし意識してる!明らかに!
盗作禁止っ!
ハハハ…そうだった恋愛小説だった…
忘れてたんですか!